以前家の中に建てたファイルサーバを使えば使う程便利さを痛感し、PCから使うだけではもったいないと感じるようになってきました。
そこで今回は、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスからの活用法を書いてみたいと思います。
最初はgoodreaderのSMBサーバ接続機能を試してみました。
サーバ上のファイルもサクサク見え、goodreader上のファイルのアップロードなどもできるのですが、大きな弱点が…。
それは、ファイルサーバ上から直接ファイルを開けない事。
ファイルサーバ上のファイルは、一旦iOS上のデバイスにダウンロードして、それからでないと開くことができません。
これだと、ベッドで寝ころびながらiPadでサーバ上のファイルを見たいというような時、都度都度落としてこなければならず、手軽さに欠けてしまいます。
goodreaderのコンセプトは、どうやらiOSを起点としたファイラーという事に徹底しているようです。
万能のgoodreaderといえど、残念ながら「これ一本で全て事足りる」とはいかなかったようで。
そこで、「ファイルサーバ上のファイルを直接開くことができる」ソフトを探して見つけたのが「File Explorer」
無料版と500円の有料版がありますが、ファイルサーバへの操作に絞れば基本的にできる事は同じ。
ファイルサーバ上のファイルの閲覧、削除、File Explorer内へのダウンロードと、File Explorer内のファイルのサーバ上へのアップロードができます。
もちろんファイルサーバ上のファイルは、iOSデバイスにダウンロードせずサーバ上で直接開くことができます。
という事で、ファイルサーバのクライアントソフトはこれで決定。
ちなみにNAS以外にも、WindowsやMac、Linux/Unix、Time Capsuleにも接続可能です。
(Western DigitalってNASとは別物なのでしょうか?)
File Explorerの有料版・無料版の違い
そうすると次に気になってくるのは、500円という決して安くない金額の有料版の機能的なアドバンテージがどこにあるか。
ちょっと触ってみると分かったのが、まず無料版は接続先が1つしか保存できない事。
2つ以上の機器に接続したい場合は有料版が必要になります。
また、複数の外部サービスにも対応していること。
具体的には以下のサービスをFile Explorerで管理できます。
・WebDAVサーバ
・Dropbox
・Google Drive
・OneDrive
・box
私はDropboxやGoogle Driveも使っていて、実家のNASも登録しておきたかったので迷わず有料版を購入しました。
接続先でできる事には変わりがないので、家庭内のPCやNAS一台につなげられればいいという方は、無料版で全く問題無いと思いますが、上記サービスを色々使っている方は、このソフト一本に管理をまとめられるので、高い買い物ではないと思います。
有料版購入時の注意点
File Explorerの有料版を購入するとき、一点だけ注意しなければならない事があります。
それは、無料版からバージョンアップする場合に「アプリ内課金でのアップグレード」と「有料版を別途購入」の2つの方法がある事。
有料版でしかできない操作をしようとすると、アップグレードを求めるダイアログが表示されます。
アプリ内課金でアップグレードした場合でも、有料版と金額・できる事とも全く同じ。
しかし最大の違いが、アップグレードは「そのソフトでの制限解除」であって、有料版をAppStoreから購入した事にはならないという事。
つまりiPhoneとiPadなど、二つ以上のiOSデバイスを持っている場合、アプリ内課金でのバージョンアップでは、二つ目以降のデバイスでは使うことができません。
複数のiOSデバイスを持っているようなヘビーユーザーほど、最初は無料版でも後から有料版が欲しくなってくる類のソフトだけに、注意が必要です。