超小型のHP MicroServer N54L、NTT-X Storeでは時々割引セールで15000円程で販売される事があります。
少し前になりますが、たまたまそのセールを見つけて、使い道も無いままに衝動買いをしてしまいました。
このMicroServer、格安ですがさすがはヒューレット・パッカードのサーバ機だけあって、堅牢な作りで動作音も静か。しかも省電力設計ときてかなりコストパフォーマンスの良いマシンです。
欠点と言えば、唯一、CPUが非力なために使い道がある程度限定される事だけ。
結局、余っているハードディスクが何個かあったので、ファイルサーバ2号機として活用する事にしました。
今回もFreeNASを入れて、RAID-Z構成で使うことにしたため、デフォルトのメモリ2GBでは心許なく、増設を行います。
MicroServerには、2GBメモリ1枚が付属しており、もう1スロットが空いています。
しかしここで増設の時に気を付けなければならない点があります。
それは付属メモリが「ECC機能付き」である事です。
このECCとは、データエラーをチェック・修正して信頼性を高める機能であり、サーバ機用のメモリで多く使われています。
しかし反面、ECC付きのメモリは通常の物と比べて高価になります。
また、ECC機能付きのメモリと無しのメモリを混在させる事はできません。
2つのスロットに挿すメモリは、ECC有りか無しかどちらかで統一する必要があります。
以前組み立てたファイルサーバ1号機でもECC無しのメモリを使っていますが、今の所全く問題は出ていません。
そのため費用を重視して、ECC無しのメモリを購入する事にしました。
結局買ったのはCFD Elixir W3U1333Q-4G(4GB)の2枚セット。
ECC無しですが、MicroServerでも動作実績は多数あるようなので安心です。
さて、数日後メモリが届き、MicroServerへの組み込みです。
まずは付属のカギで前面のパネルを開け、パネルの内側に付いている専用のネジ回しを外します。
(写真左手前の棒状のもの)
束ねられたケーブルを引出し、電源コネクタ(白と黄色)をマザーボードから外します。
次に、先程外した専用のネジ回しを使って、左右手前の青いネジを緩めます。
ネジを緩めるとロックが外れるので、マザーボードを前に引き出し、束ねられたケーブル(ムチャクチャ固いので注意!)を外します。
後は通常のパソコンの要領でメモリを交換し、引き出した時と同じようにマザーボードを戻します。
マザーボードを半分ほど戻したら、ケーブル類を繋いで元のように収めた後、ネジをロックするだけです。
が、この最後のケーブルとネジの固定にとても苦戦しました。
小さい筐体にすべてを詰め込んでいるので、ケーブルを押し込むのが非常にきつく、手を奥に入れる事も出来ず手詰まりの状態になりました。
ハードディスクのスロットを全部外すと手を入れるスペースも出来てだいぶ作業がしやすくなり、無事ケーブルが収まりました。
FreeNASをインストールするとECC無しのメモリも問題なく8GBで認識し、ファイルサーバとして順調に動いています。