このブログでも時々話題に取り上げているFreeNAS。
市販のNAS製品にも機能的に全く引けを取らない、素晴らしいOSです。
ただ、FreeNASで構築したファイルサーバで、市販製品同様の設定が出来ず悩んだ箇所が一点だけありました。
それは省電力設定。
市販のNAS製品には、省電力設定として一定時間アクセスが無いとスリープモードに入り、再度アクセスがあった時に通常稼働に戻る製品が多くあります。
FreeNASには(少なくともバージョン8.3では)同等の設定は無いようです。
ハードウェア部分の制御も関係してくるような気もするので、ここまでは出来なくても仕方がないと思いますが、なにぶん沢山のハードディスク(3TB×5本)を積んでいるので、少しでも電気代とハードディスクにやさしい運転を心掛けたい所です。
管理画面には、手動でもスリープモードに入る術が見当たりませんでした。
寝る時や日中仕事に出る時、その都度シャットダウンしていてはハードディスクの寿命が心配です。かといって電源を上げっぱなしではお財布にも地球環境にも優しくありません。
で、ここで思ったのがFreeNASの元となったFreeBSDのコマンド。
調べて見ると簡単、"zzz"のたった3文字をコマンドで打ち込めばいいようです。
FreeNAS管理画面の「シェル」から「zzz」を打ち込むと期待通りスリープモードに入ってくれました。
通常稼働に戻る時には電源ボタンを押す必要がありますが、これまでの運用よりはだいぶ改善されているのでまずは満足です。
私は就寝時間が日によってまちまちなので、寝る前に手動でスリープモードにしていますが、毎日同じくらいの時間に布団に入るので、自動でスリープにしたい方は管理画面からCronジョブでコマンドに「zzz」と入れてやればよいかと思います。