母から実家のダイニングにテレビを増設したいとリクエストがありました。
しかし、希望場所とアンテナ引込口とは位置的にかなり離れていて、設置には長く複雑な配線が必要になります。
何か解決策は無い物かと調べていた所見つけたのがパナソニックの無線テレビ、プライベート・ビエラ UN-19F5-K。
Wi-Fiの技術を利用した無線で、画面までの配線が不要なテレビとの事です。
プライベート・ビエラの設置方法
もちろん、配線不要と言っても何もかも全てが不要なわけではありません。
この製品はチューナー部分と画面部分の2つで構成されています。
チューナー部分にアンテナからの配線を引込み、そこからの信号を画面部分に無線で飛ばす形になります。
これがチューナー部分です。
裏の左側にアンテナ端子があり、上部が地上デジタル用、下部がBS・CS用となっています。
ウチの場合は現状、アンテナ引込口→DVDレコーダー→既存テレビの順に配線が来ているので、レコーダーと既存テレビの間にチューナー部分を噛ませる事になります。
地デジ、BS・CSそれぞれの「アンテナから入力」と書かれた端子にDVDレコーダーから伸ばしたアンテナケーブルを接続します。
そしてそれぞれの「テレビへ出力」の端子をテレビ側のアンテナ端子と接続します。
これでDVDレコーダーでの録画も問題なく既存テレビで出力でき、レコーダー⇔既存テレビ間の機能はプライベートビエラ増設の影響を受けません。
後は説明書に従って画面側で2~3の簡単な初期設定をすると、チューナーとの接続が自動的に確立されTVチャンネル設定までが完了します。
設置、設定はこれだけで完了。
あっけにとられるくらいに簡単に映るようになりました。
ちなみにチューナーと画面の間は「シンプルWiFi」なる独自の無線を使っているため、別途無線ルーターを導入したり、既存の無線LANに参加させる必要はありません。
実家でも既に別の無線LANを導入済みですが、競合等無く両方とも問題なく使えております。
プライベート・ビエラの使い勝手
無線である事が気にならないくらい、概ね良好に視聴できています。
操作方法も普通のテレビと変わりません。
ただ、アンテナ引込口近くの既存テレビと同時に見比べてみると、無線テレビ側は1~2秒程度の遅れがあります。
画面と音声とが同期した状態で遅れているので、2台同時に見る(そんなシチュエーションは無いと思いますが)ので無ければ全く気になりません。
私見ですが、無線状態が悪くなった時のためにバッファを持たせている等していて、そのための遅れなのではないでしょうか。
使い勝手、無線の利便性ともに高く非常に良い製品ですが、一点だけ気になる点があります。先ほど『「概ね」良好に視聴できて』と書いたのですが、一日に数回程度の頻度で、無線状況の関係なのか画像や音声が数秒間乱れる事があります。
実家ではBGM代わりに点けている程度の物なので全く問題無いようですが、好きな番組にガッツリ噛り付いて一秒足りとも見逃したく無いという方にはかなり気になる点かも知れません。
画面部分が無線であり、非常に軽いので持ち運んで家庭内の色々な場所でテレビを見る事が出来ます。
ちなみに実家ではそのようなニーズが無いので通常モデルを導入しましたが、無線を生かしてお風呂の中でも視聴できるような防水タイプのモデルもあるようです。
半身浴など、お風呂に長時間入る方はこちらがお勧めです。