人気の写真表現の一つに、ミニチュア風の写真があります。
元々は「チルトシフトレンズ」という特殊なレンズが必要でしたが、最近はアプリ等を使って非常に手軽に撮る事が出来ます。
私も本城直季さんの写真集「small planet」でミニチュア風写真に惹かれ、ぜひ自分でも撮ってみたくなりました。
最近のカメラには撮るだけで自動加工してくれる専用のモードがあったり、スマホ用のアプリも多数出ていますが、やはり自分の愛機EOS 5D MarkIIを使って撮ってみたい所。
そういう訳でミニチュア風写真を撮る事ができるチルトシフトレンズを買う事にしました。
そして買ったのが、CanonのTS-E45 F2.8。
ヤフオクで中古品を落札したとはいえ相当痛い出費、大人しくスマホ用の専用アプリで済ませておけばと自分でも思いますが「写真上達のため」という自分への言い訳の元、清水の舞台から飛び降りてしまいました。
チルトシフトレンズTS-E45 F2.8
普通のレンズに比べてかなり変わった形をしています。
チルトシフトレンズはレンズを水平・垂直方向に移動できる事が特徴で、本来は建築写真で被写体の歪みを最小限にしたり、集合写真など広い範囲にピントを合わせるために使われる事が多いレンズです。
その特性を利用して逆にピントを合わせる範囲を極端に狭くする事で、ミニチュア風写真の撮影に使われています。
映画などに出てくる古いカメラにはジャバラが付いていますが、この機能を一眼レフ用に再現した物がチルトシフトレンズです。
ミニチュア風写真撮影にチャレンジ
人の多い所の方がそれっぽくなるのではないかと思って撮影場所に選んだのは大阪駅。
早速愛機にレンズを装備して、ミニチュア風写真の撮影に向かいます。
駅の色々な所で試行錯誤をするのですが、なかなか思った通りの写真にはなりません。
レンズの特殊な使い勝手と格闘すること数時間、ようやくそれっぽい写真を撮る事ができました。
自分なりに感じたミニチュア風写真を撮るためのポイントは3つあります。
・空を極力写さない。
・高い所から見下ろすようなポジションで被写体を撮る。
・レンズを思い切りアオって、特に強調したい狭い範囲にだけピントを合わせる。
(完全に我流なので、これが本当に正しいのかはわかりません…。)
まだまだこのレンズを十分に使いこなせていませんが、満足のいくミニチュア風写真を量産できるよう精進を重ねたいと思います。