スマホやタブレット等のAndroid端末が買い替え等で不要になった時、古い端末を売ったり他人に譲ったりする人も多いかと思います。
端末に紐づいたgmail等のgoogleのアカウント情報やら、アドレス帳の連絡先等Android端末は個人情報の固まりと言っても過言では無いので、手放すときにはデータを復元できない形で完全消去する必要があります。
以前書いたことがあるようにiPhone等のiOSデバイスであれば特に意識する事なく初期化をするだけでデータを完全消去できますが、Androidは同様の機能を持っていません。
ですが、下記の手順を踏む事でデータを復元不可能な形で完全消去に出来ます。
1.アプリ一覧の画面から「設定」を開き、「ユーザー設定」欄の「セキュリティ」をタップします。
ここまでで第一段階のデータ暗号化が完了します。
暗号化には1時間以上かかる場合があるので、必ず電源に繋いだ状態で作業を行いましょう。
暗号化が完了したら、次の段階である初期化へと進みます。
4.再度アプリ一覧の「設定」から「ユーザー設定」欄の「バックアップとリセット」をタップします。
7.確認画面が表示されるので、「すべて消去」をタップします。
このプロセスでも時間がかかる場合がありますので、電源に繋いだ状態で作業を行いましょう。
これでデータの完全削除が完了です。
写真はAndroid5.1.1の場合の画面ですが、他のほとんどのバージョンで「設定>セキュリティ>暗号化」→「設定>バックアップとリセット>データの初期化」の流れは同じになります。
(バージョンによって、若干文言が異なる等あるかもしれません)
一度暗号化すると、Androidの内部ではデータ読み出し時に専用の鍵を使って都度復号化を行います。
初期化の際、データと合わせてこの複合用の鍵も消去されるため、データを復元される事が無くなります。
このように初期化の際、一手間かけるだけで復元不可能な状態になるのでデータ消去時の安全性がぐっと高まります。
Android端末を手放す際にはぜひこの手順を踏んでおくことをお勧めいたします。